撫子はナデシコ科の多年草の植物で、北半球の温帯のエリアを中心に自生しています。品種は300種ほどあり、日本のみに自生している固有種であるヒメハマナデシコとシナノナデシコがあります。撫子の主な特徴は、高さが50センチメートルほどで葉が線形で白色を帯びています。花は夏から秋に咲き、色は淡いピンク色で花びらの先の部分が細く裂けています。日本古来から親しまれている花で、短歌などでも読まれ秋の七草の一つともなっていて、女性を例える花として有名です。撫子は日当たりが良い場所や明るい場所を好みます。

真夏の日差しは別ですが、年間を通して半日以上は日があたる場所に置くと元気に育ちます。高温多湿に弱いので、風通しがよく蒸れないようにし、若干乾燥するような環境が生育に適しています。寒さには比較的強く、逆に暖かい室内ではうまく育たないケースもあり、室外で育てるのに向いています。撫子への水やりは、土の表面がきちんと乾いた状態で与えるようにし、葉にかからないよう根元の土の部分に注ぐようにします。乾燥を好むことを意識し、水はけがよい土壌にすることもポイントです。成長も早いので、鉢植えで育てる場合は大きめの八に入れることも心掛けたい点です。