スイセンは学名ではナルキッススと言い、ヒガンバナ科スイセン属(ナルキッスス属)に分類されます。ラッパのような花を咲かせることが特徴で、色は白と黄色が多いですが他にもピンクやオレンジなどもあり種類は豊富です。日本では馴染みのある花ですが、日本原産ではありません。スイセンの原産地はスペインやポルトガルといったイベリア半島で、日本にはシルクロードを経て中国から室町時代に伝来したという説と海を漂流してきたという説があります。日本では本州の南側にあたる温暖な地域に群生しています。

地面の中にある球根から茎や花が伸びて、冬から春にかけて開花します。球根はおよそ3年位掛けて成長し、分裂していきます。スイセンを増やしたいときには、その球根を育てていくのですが、小さいと花が綺麗に咲かないので、植え替えをして広い場所で成長できるようにしなければいけません。なお品種によっては種で増えるものもあります。

寒さや病害虫にも強いので、初心者でも育てやすい花なのですが、注意点としては毒があるので食べることはもちろんのこと触ることも避けたほうがいいです。世話をするときには、園芸用の手袋をつけて肌の露出が少ない服を着ましょう。