スノードロップは東ヨーロッパが原産国の多年草で、耐寒性が強くその花の名前の由来に関する伝説が有名です。かつて花に色は無く見分けがつかない状態でした。それを嘆いた花たちに神様がパレットを使って色を着けてくれました。しかしその時雪にも色がありませんでした。雪は色を欲しがりましたが冷たく寒い雪に花たちは色を分けようとしません。
しかし「この真っ白な色で良ければ」と申し出たのがこのスノードロップで、雪と仲良くなったので寒い冬でも枯れずに咲き続けることが出来るのです。という優しい伝説があり、花言葉は「希望」となっています。どんなに寒くてもつらくてもその先には希望がある。冷たい雪の中で咲き続けるスノードロップは私たち人間にそんな勇気を与えてくれる花なのです。
また、スコットランドでは幸福の象徴のひとつとされており、正月前にスノードロップを見た人は翌年の幸福が約束されると言われています。
そんな儚くも美しく、現代では忘れがちな優しい伝説を持った花がスノードロップなのです。またスノードロップのドロップは雫という意味ではなく、耳飾りを意味するドロップで、日本語に直訳すると雪の耳飾りともなります。薔薇やひまわりほどメジャーではありませんが、素敵な伝説と意味を持つ綺麗な花です。