夏の花にも色々なものがありますが、その1つがクチナシです。クチナシはアカネ科の植物で、白い色の花をつけます。花びらは6枚で、強い香りが特徴です。梅雨時などに屋外を歩いていると、良い香りが漂ってくる経験をしたことがある人も多いものですがその場合には、クチナシの花が香っていることが多くあります。秋になると果実がなり、この果実は古くから黄色い染料が取れることで知られています。本州の東海地方より南の地域でよく見かけることがあるほか、四国や九州、沖縄などでも屋外で栽培されている植物です。寒さにはそれほど強くはないため本州の関東よりも北の地域になると屋外で栽培するのが難しいかも知れません。

クチナシは低木で樹高は1メートルから2メートルほどになります。寒さにはそれほど強くありませんが、暑さには強い植物という特徴があります。半日陰でも育つのであまり日当たりが良くない庭の場合でも、植えることが可能です。とはいえ乾燥が苦手な一面もあるので、乾燥しがちなところは避けて植えることをお勧めします。庭に植えておくと季節によって良い香りを楽しめるので、クチナシの香りが苦手でない人なら植える花木に迷った際にはこれを選ぶのもおすすめです。