キキョウはまっすぐ伸びた凛としたたたずまいと、深い青い美しい花が特徴の多年草です。東アジアに広く分布し、日本でも万葉集に旧暦の「秋の七草」として多くの句に詠まれていることからも昔から親しまれている草加の一つです。根は漢方薬としても利用されいる人々の生活に身近なものですが、一方で環境の変化から実は自然のキキョウは絶滅危惧植物に指定されていることはご存じないかもしれません。他方園芸の分野では、いろいろな品種があります。自然では藍色の5枚の花弁で咲いているのが一般的ですが、八重咲のものや薄い青色から白い色の花、ピンクがかった色まで様々な表情を見せてくれます。キキョウを庭などで育てる場合は、2~3月に種まきをします。
風通しの良い日なたで、水はけのよい土壌を好むため条件の合う場所を選びましょう。水はけの悪い土壌では育ちが悪く、過湿による病気の原因となります。できれば盛土を行い、水はけをよくする工夫も元気に育つポイントです。気温については耐寒性・対暑性が強いので、そこまで気にする必要は無いです。庭ではなく鉢植えで育てる場合も基本は同じで、水やりの際は表土が乾いたら十分与える以外は条件は変わりません。